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劇団四季『美女と野獣』

2022.12.16

電話予約は、事前準備が必須

今年の5月28日、アベンジャーズ展に行くため六本木にいた私は、ノースタワーの前の花壇に『ラ・アルプ』※を広げて、必死に電話をしていました。
※四季の会の会報誌

というのも、この日は劇団四季『美女と野獣』の「四季の会」会員先行予約の日だったからです。
チケットを取るのにいちいちドキドキしたり、がっかりするのが嫌なので、基本的には開幕からしばらく経って、落ち着いた頃を見計らって観に行くのですが、うっかり先行発売の日を知ってしまったばかりに、こんなことになってしまいました。

はじめての電話でのチケット予約は、大変でした。事前準備を怠ったためです。
わりとすぐに繋がったのに、演目番号なるものを把握しておらず、一度目はキャンセルに。
その後、何度かけ直しても繋がらず、焦る一方。10分くらいかけ続けていたと思います。繰り返しますが、屋外の花壇です。

チャレンジし続けたおかげでなんとか繋がり、チケット予約をすることができました。
今度からは事前準備をしたうえで、お家でゆっくり電話予約しようと誓いました。

そんな苦労があったので、今回の『美女と野獣』は、それはそれは楽しみにしていました。
今回も同行してくれたのは、地元の友達であり、お好み焼き屋に30分遅刻してきたハルカさんです。

最後にディズニーランドに行ったのは、恐らく8年くらい前なので、舞浜に降り立つのもそれ以来だと思います。
駅を降りた瞬間の、あのソワソワする感じは変わりませんね。
夕方からインパする制服姿の学生さんたちが大勢いました。制服ディズニー。

そんなギャルたちを横目に、ハルカさんと合流した私は、コンビニで買ったツナマヨおにぎりを大急ぎで食べて、舞浜アンフィシアターへGO!

どうしよう、トイレに行きたい

アンフィシアターは、周囲に余計な建物がない、とても気持ちがいい場所にあります。

劇場内はこんな感じです。
舞台が客席に円形に張り出しています。

我々が座ったのは、この辺です。↓

下手側の通路横。
2席シートの場所で、両サイドに人がいないので、気楽でした。
また、この席がとてもベストポジションということを、私達はこのあと知ります。

平日の夜公演だというのに、会場は満席。
さすが話題の舞台なだけあります。
しかし、もうすぐ始まるというそのとき、ハルカさんが言いました。

「お腹痛い。途中でトイレ行くかもしれない」

一生懸命チケット取って、やっと今日を迎えたというのに、腹痛で途中離席するかもしれないというわけでう。
正直信じられませんでした。
どうしてこのタイミングでお腹が痛くなるのか? 
観劇するとわかってるなら、調整してほしかった。
一応、大丈夫? と心配しましたが、

「最悪トイレ行けばいい話だから」

と極めて冷静なハルカさんを見て、それはそれでイラッとしました。

「途中離席とか本当に止めて欲しい」と心から思っている間に開幕です。

ディズニー映画と同様、ナレーションから始まります。
ここで噛んだら台無しになるなと思ったら、このナレーション読む人、大変だなと思いました。録音じゃないですよね?

美女と野獣のあらすじは、もはや紹介するまでもないので割愛しますが、改めて見ると、野獣へのペナルティが厳しい気がしました。

醜い老婆の一晩泊めてくれという頼みを、その外見を理由に断った王子。
見た目で判断するのはよくないという老婆の声に聞く耳を持たず、追い返そうとしたため、野獣の姿へと変えられてしまいます。
王子をわがままで傲慢に育てた周りの召使いたちも連帯責任。
バラが枯れるまでに、真実の愛を見つけろという無理難題まで出される始末。

しかし途中、野獣本人も「あのたった一回の過ちで」みたいなことを言ってたので、まだ反省してないのかなとも思いました。
ハルカさんも「そういうところだと思う」と言ってました。

おとぎ話のような舞台セットは、映画のままで、ベルも可愛い!
野獣の歌も信じられないほどいい。
ベルのお父さんも、なんかコミカルで良い。
なのに、はじまって間もなく、私は嫌な予感がしました。

なんかトイレ行きたい気がする。

ハルカさんに毒ついた罰なのでしょうか。
一旦トイレのことを考えたら、もう頭からトイレが離れない。

ハイライトとも言える『ビー・アワ・ゲスト』も、本当はもっと心から楽しめたはずなのに、トイレのことで頭がいっぱいで、それどころじゃありませんでした。

結局、一幕が終わった瞬間に立ち上がり、誰よりも早くトイレへと駆け込みました。
この席で良かったと思ったのは、トイレに行くとき最高速度で行けるというのが理由です。
今後は二度とこんなことで惑わされないよう、開演前には二回はトイレに行こうと誓いました。

チップの生首どうなってたの?

不安がなくなったことで、二幕は純粋に楽しむことができました。
後半のハイライトである『Beauty and the Beast』では、ベルの黄色いドレスが可愛かったですね。大きめの柄が入っていて、ちょっと派手でした。

クライマックスの野獣が宙に浮いて、一瞬で人間に戻るのがすごい!
冒頭で一瞬で野獣になるシーンもそうですが、イリュージョンも見どころの一つです。

無事に真実の愛を見つけて、召使いたちも人間の姿に戻り、お城でダンスパーティをしてめでたしめでたし……で終わります。
ディズニー映画ではあまり気にならなかったのですが、特攻してきた村の皆はどうなったのでしょうか? 隊長だったガストンがいなくなって、皆今回のトラブルをどう受け入れたのか、ちらっと気になりました。

気になったといえば、ティーカップのチップが、途中、お盆に乗って運ばれてくるシーンがあったのですが、あれどういう仕組みなのでしょうか?
お盆に首だけ乗っていて、下に体は見当たりません。遠くてわからなかったけど、あれは人形? 口が動いてたように見えたけど。誰か教えて下さい。

終演後のディナーは、イクスピアリの中にあるイタリアン「マーレ・クッチーナ イクスピアリ」です。

ショップで買った「美女と野獣 衣装チャーム」(¥750)を開封します。ランダムなので何が入っているかはわかりません。

「コグスワースは嫌だ、コグスワースは嫌だ」と唱えながら開けます。

ベルのドレスをゲット!
大当たりです!

「今年の運を使い果たしたね」とハルカさんに言われましたが、今年も残りわずかなので気になりません。

トイレハプニングに見舞われたものの、最終的にはベルのドレスチャームをゲットできたので悔いなしです。
次回舞浜に来るときは、ディズニーランドに来たいなと思いました。

PROFILE
演劇ライター 中村 未来

​中村 未来Nakamura Miku

千葉県出身の演劇ライター、シナリオライター。
玉川大学芸術学部卒業。
趣味は演劇鑑賞と漫画を読むこと。
東京都在住。

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